【ボクシング入門】フットワーク入門
フットワークは構えを崩さず、相手に打たれない位置で自分だけ打つための移動スキル。
オーソドックス前提で左回りを基本に、前後→左右→回り→ラダーまで段階的に身につけよう。
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参考動画(ステップワークの基礎)
“構えを保ったまま移動する”感覚、左回りの利点、リズムの取り方に注目。
先に結論:これだけ守ればOK(6カ条)
- 構えは崩さない(足幅・ガード・上体の向き)。
- 足は“出す側→残る側”の順で動かし、スタンス幅を保つ。
- 基本は左回り(オーソ)。右回りは右カウンターのリスクを理解して短く。
- 重心=母趾球(親指付け根)に。かかとは軽く浮かせる。
- 軽く弾むイメージ。高く跳ばない(着地で撃たれる)。
- ガードは顔周辺固定。攻撃後は出1:戻2で即回収。
基本姿勢と重心
- 足幅=肩幅+半歩。つま先はやや内向き、かかと1〜2cm浮かす。
- 重心は母趾球。ひざは軽く緩め、上半身はリラックス。
- 視線は胸〜鼻。手元や足元を見過ぎない。
- 呼吸は短く「ッ」。動作の区切りで止めない。
前後ステップ(順番のルール)
スタンスを崩さず「出す側→残る側」の順で滑らせる。
前へ: 前足 → 後ろ足
- 前足を小さく出す→同じ幅ぶん後ろ足を寄せる。
- ガードは顔の高さを維持。出1:戻2の意識で停止を作らない。
後ろへ: 後ろ足 → 前足
- 逃げ腰にならず、上体角度はキープ。
- 相手が追ってくる前提で、2歩連続まで一息で下がる練習も。
※歩幅は「小さく・素早く」。大股は着地でバランスを崩す。
左右ステップ(順番のルール)
- 左へ: 左足 → 右足(基本)。相手の右を外にずらせる。
- 右へ: 右足 → 左足(リスク理解の上で)。相手の右と正対しやすいので短く小刻みに。
ヒント:かかとを軽く浮かせて母趾球の圧を感じ続けるとスムーズ。
回り(左回りが基本/逆も練習)
柱・サンドバッグ・床のマークを軸に見立て、前後の順番ルールを守って回る。オーソは左回りが基本。
右回りも少量練習しておく(試合状況で必要)が、右カウンターのリスクを理解して短く刻む。
家でもできるドリル
① 前後リズム(2分×2R)
- メトロノーム80bpm。「前足→後ろ足」「後ろ足→前足」を1拍ずつ。
- ガード固定/視線は胸〜鼻。出1:戻2で停止なし。
② 左右ショート(2分×2R)
- 左へ「左→右」×2歩→中央→右へ「右→左」×2歩→中央…
- 母趾球に圧、かかとは軽く浮かす。腕は顔周辺から離さない。
③ 回りの基礎(1分×3R)
- 床にコイン等で軸マーク。左回りで半周→反対へ四分の一周…
- 常に前後の順番ルールで足を出し、スタンス幅を保つ。
④ 軽ジャンプ→ソフト着地(1分×2R)
- その場で軽く弾み、着地は母趾球→すぐ前後or左右へ1歩。
- “飛ばずに弾む”。重心は低く。
ラダートレーニング(ステップ&脳トレ)
ラダーは構えを崩さずに足を速く・正確に運ぶ練習。左回りを軸に、前後/左右/回りへの移行をスムーズにする。
重心は母趾球、かかとは軽く浮かせるのはこれまで通り。
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基本ルール(共通)
- 構えを崩さない:足幅・上体の向き・ガードはキープ。
- 静かに着地:母趾球で「トトッ」。膝で衝撃吸収。
- 視線は前:足元を見過ぎない。リズム「出1:戻2」。
- 左回り優先:同じパターンで左回り⇄直線⇄前後を行き来。
初級(各30〜45秒×2セット)
- イン・イン・アウト・アウト:1マスに左右→次のマスへ(前進/後退)。
- ラテラル・ラン:横向きで1マス1歩。左へ=左足→右足。
- ハイニー・ラン:膝を素早く上げつつ1マス1歩。
中級(各30〜45秒×2セット)
- イッキー・シャッフル:外→中→外(右外→中→左外…)。
- クロスオーバー:前足を交差→後ろ足を追う(小さく・構え維持)。
- ホップスコッチ:開→閉→開(開=両足、閉=片足1本)。
反応&タッピング(各20〜30秒×2セット)
- 高速タップ:その場で足底を速く刻む→コールで左右へ1マス。
- 色/号令反応:色カードや数字コールで進行方向を瞬時に変更。
※常に手は顔周辺。ガードを遊ばせないのが最重要。
パンチ連動(30秒×3本)
- 前進インインアウト→ジャブ→後退インインアウト→ダブルジャブ
- ラテラル左へ2マス→ジャブ→右へ1マス→右スト(戻し倍速)
- 左回り1/4周→ジャブ・ジャブ→ストップ→ガード回収
10分仕上げ(入門ルーティン)
- ウォームアップ:高速タップ 30秒 ×2
- イン・イン・アウト・アウト(前後)45秒 ×2
- ラテラル・ラン(左→右)45秒 ×2
- 左回り1/2周 ×2(マスに沿って回る)
- コンビ連動(上の①〜③から1本)30秒 ×2
ありがちNG→即修正
- 両足同時に動く/そろう → 常に「出す側→残る側」。幅キープ。
- 大股ですっ飛ぶ → 小さく素早く。着地で撃たれる。
- かかとベタ → かかとは軽く浮かす。母趾球に圧。
- 右回り多用 → 基本は左回り。右は短くリスク理解の上で。
- 手が遊ぶ → ガードは顔周辺。攻撃後は即回収。
週3メニュー(10〜15分)
Day1(前後)
- 前後リズム 2R
- 前×2 → 後×2 の連続 2R
- 前→ジャブ→後 2R(ガード回収)
Day2(左右+回り)
- 左右ショート 2R
- 左回り 2R/右回り 1R(短く安全に)
- 左回り→ジャブ差し 1R
Day3(ラダー連動)
- イン・イン・アウト・アウト 2セット
- ラテラル・ラン(左→右)2セット
- コンビ連動 2セット(ガードを遊ばせない)
チェックリスト(毎回ここだけ見る)
- ☐ スタンス幅は常に一定?(狭まってない?)
- ☐ 足の順番は守れた?(前=前→後/後=後→前/左=左→右/右=右→左)
- ☐ 重心は母趾球? かかとは軽く浮いてる?
- ☐ 基本は左回りで回れた?(右回りは短く)
- ☐ ガードは顔周辺から離れてない? 攻撃後は即回収?
サウスポーの場合
左右がすべて逆になります。基本は右回りが軸(相手の強い右を外すため)。順番ルールと母趾球の意識は同じ。
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