空手家のための柔軟体操7選|蹴り・突きが通る“可動域”を7〜12分で


「もっと高く、速く、痛くない蹴り・突き」を作るには、筋力だけじゃなく可動域とコントロールが必要。空手の動きに直結する7つの柔軟体操を、練習前後のやり分けまでまとめました。

この記事でわかること:

  • 空手に直結する柔軟体操7選(股関節・足首・胸椎・ハム)
  • 練習前は動的後は静的にする理由と秒数の目安
  • 忙しい日でもできる7分メニューとしっかりやる12分メニュー
まず前提:痛みが出るほど伸ばさない。「心地よい伸び」8割でOK。持病や違和感がある人は無理せず専門家に相談を。

柔軟体操7選(空手向け)

① コサックスクワット(動的・内転筋/足首) 蹴りの開脚・重心移動に

  • やり方:脚を大きく広げ、片側に体重を移してしゃがむ。反対の足首は踵を床につけたまま。左右交互。
  • 回数:練習前は 8〜10回×2(左右)、練習後は底で2〜3秒静止しながら。
  • キュー:つま先と膝の向きを合わせる/蹴る側の股関節を深くたたむ。
  • NG:膝が内側に入る、背中が丸まる。
  • 楽にする:壁や棒でバランス補助。

② ハーフニーリング・ヒップフレクサー(静的/動的・腸腰筋) 前蹴り・上段回し蹴りの伸び

  • やり方:片膝立ち。骨盤を軽く後傾(お腹を締める)→体を前へスライド。腰は反らない。
  • 時間:前は動きながら10回、後は20〜30秒×2(左右)。
  • キュー:みぞおちは前に出さない/お尻を締めて股関節の前を伸ばす。
  • NG:腰反り、肋骨が開く。

③ 90/90ヒップローテーション(外旋/内旋) 横蹴り・回し蹴りの付け根を滑らかに

  • やり方:床に座り、前脚と後脚をそれぞれ90°に置く。胸を前脚に近づけて外旋伸ばし→体を反転して内旋側も。
  • 回数/時間:前はゆっくり10回、後は伸ばしポジションで20秒×2(各)。
  • キュー:骨盤から倒すイメージ/呼吸で力を抜く。

④ ハムストリング(タオルorバンド・ストレートレッグレイズ) 前屈・蹴りの引き戻しに

  • やり方:仰向け。片脚の足裏にタオルやバンドをかけ、膝を伸ばしたまま脚を上げ下げ。
  • 回数/時間:前は10回のダイナミック、後は上で20〜30秒×2
  • キュー:つま先を手前、膝ロック、腰は床へ。
  • NG:腰が反る、膝が曲がる。

⑤ アンクルロッカー(足首背屈・壁ドリル) 前足の沈み込み・突きの重心移動

  • やり方:壁に向かって立ち、つま先を壁から5〜10cm。膝を壁にタッチしに行く。踵は床から浮かせない。
  • 回数:10〜15回×2(左右)。
  • キュー:膝はつま先と同じ方向/足の内外縁が浮かない。

⑥ 胸椎回旋(四つ這い・スレッドザニードル) 突きの捻り・受けの切り返し

  • やり方:四つ這いで片手を反対の脇へ通し床に置く→胸を開く方向へ回旋。呼吸に合わせて。
  • 回数/時間:前は8〜10回、後は開いたところで10秒静止×2
  • キュー:腰は固定、動くのは胸(胸椎)。

⑦ フロッグストレッチ(内転筋) 開脚・横移動を楽に

  • やり方:四つ這いから膝を広げ、内くるぶしを床へ。骨盤を前後に小さく揺らす。
  • 時間:練習後に20〜40秒×2
  • キュー:腰を反らさず、お腹軽く締める。膝下は床と平行。
  • NG:膝が痛む角度で無理しない(膝の下にタオルOK)。

忙しい日の7分メニュー(保存推奨)

  1. コサックスクワット 10回
  2. アンクルロッカー 10回(左右)
  3. ヒップフレクサー 10回(左右・動的)
  4. 90/90ローテ 10回
  5. 胸椎回旋 8回(左右)
  6. ハム(ダイナミック)10回
  7. フロッグ 20秒×1

しっかりやる12分メニュー

  • 前(動的)6分:①②③④⑤⑥を回す(各8〜10回)
  • 後(静的)6分:②④⑥⑦を各20〜30秒×2

よくあるNGと直し方

  • 腰を反ってごまかす:お腹を軽く締めて骨盤を中立 or 後傾へ。
  • 膝の向きが内側:つま先と同方向にそろえる(特にコサック)。
  • 呼吸を止める:吐く時に伸びる意識で。

道具があると楽(任意)

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動画で確認(任意で差し替え)

  • コサックスクワット:下の埋め込み or あなたの練習動画を推奨

頻度と目安

  • 3〜5回。練習日は「前=動的/後=静的」。
  • 目安は4週間:可動域と痛みの変化をメモ(例:開脚角度/前屈の指先距離)。

まとめ:今日の2分アクション

  1. コサックスクワット10回(左右5ずつ)
  2. ヒップフレクサー20秒(左右)

本記事は筆者の経験と一般的知見に基づくもので、医療的指導の代替ではありません。痛みが出る場合は中止してください。

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