「体は動かしたい、でも無理はしたくない」という方向けに、デイサービス現場で安全にできる“ゆる格闘トレーニング”をまとめました。イス座位中心・道具は身近なものだけ。爽快感と達成感を短時間で。
この記事でわかること:
- イス中心でできる“ゆる格闘ドリル”と安全のポイント
- 5/10/15分の時短メニュー(BGMテンポ付き)
- 現場で使える声かけスクリプトと禁忌チェック
安全第一:痛み・めまい・息切れが強い時は中止。
主治医の運動制限がある方、最近の転倒/骨折/心疾患の既往がある方は、内容を必ず個別調整。
強度めやす = おしゃべりできる程度(自覚的RPE 2〜3)。
主治医の運動制限がある方、最近の転倒/骨折/心疾患の既往がある方は、内容を必ず個別調整。
強度めやす = おしゃべりできる程度(自覚的RPE 2〜3)。
準備(1分)
- 滑りにくい背もたれ付きのイス/足元は片付け
- 道具:フェイスタオル、紙コップ2個、ペットボトル(500ml)
- BGM:100〜110BPM(ゆったり) or 無音でもOK
基本ドリル(イス座位)
① タオルジャブ(肩・胸をやさしく動かす)
- やり方:タオル両端を持ち、胸の前で軽く張る→片手ずつ前に“ちょい出し”
- 回数:左右交互で20回 × 1〜2セット
- コツ:肘は伸ばし切らず、肩はすくめない
② ニーアップ(膝引き上げで“前蹴りの入口”)
- やり方:片膝を胸へ少し上げる→下ろす(足首は90°)
- 回数:左右各10回 × 1〜2セット
- コツ:背もたれから少し離れ、お腹を軽く締める
③ サイドブロック(体幹の側屈)
- やり方:両手を頬の前に(ガード)。片側へ肘を下げて体側を縮める→戻す
- 回数:左右各10回
- コツ:骨盤は正面。腰ではなく肋骨を動かす
④ ペットボトル・ハンマーパンチ(掌打の代替)
- やり方:軽い空のボトルを縦に握り、胸の前から前方へ「そっと押し出す」
- 回数:左右各10回
- コツ:握り過ぎない/肩は下げて長い首
⑤ 足首ドリル(ローキックの土台=足首)
- やり方:つま先上下10回→内外倒し各10回→円を描く各5回
- 時間:1分
⑥ 紙コップ・リアクション(反応トレ)
- やり方:紙コップを左右の膝上に置く→合図した側のコップを素早くつまむ
- 回数:10回(ゆっくり→少しだけ速く)
- コツ:背筋は伸ばし、目線は正面
⑦ 仕上げの腹圧(ブレイシング)
- やり方:鼻吸い4秒→2秒止める→口で6秒吐く×3回
- コツ:お腹まわり360°に空気を入れて、軽く固める感覚
立位OKな方向けの“+α”
イスの背に片手を添え、足幅ひろめでミニ・ヒンジ(お尻引き)×10回→サイドステップ×10歩。ふらつきゼロが条件。
イスの背に片手を添え、足幅ひろめでミニ・ヒンジ(お尻引き)×10回→サイドステップ×10歩。ふらつきゼロが条件。
時間別メニュー(BGMテンポめやす)
- 5分(100BPM):①20回 → ②各10 → ⑤1分 → ⑦呼吸
- 10分(105BPM):①②③④各10 → ⑤1分 → ⑥10回 → ⑦呼吸
- 15分(110BPM):①②③各20 → ④10 → 立位+α → ⑤1分 → ⑥10 → ⑦呼吸
声かけスクリプト(そのまま使える)
- 開始:「今日はイスで安心、おしゃべりできる速さで動かします」
- 動作中:「肩は下げて、手はそっと前へ」「肘は伸ばし切らずに」
- 疲労サイン:「息が上がったら、吸4・止2・吐6で整えます」
- 終了:「今日も-10%軽くなりました。水分をどうぞ」
禁忌・調整のめやす
- 肩の鋭い痛み → パンチは胸の前で小さく/可動域内のみ
- 膝痛・ふらつき → 立位+αは中止、ニーアップの高さを半分に
- 血圧高め・心疾患 → 息止め禁止、RPE 2〜3を厳守
進捗の見える化(30秒で記録)
日付 | 実施時間 | 痛み0-10 | 息切れ0-10 | できた回数 | 一言 |
---|---|---|---|---|---|
2025-08-24 | 10分 | ①20/②10/③10/④10/⑥10 | 肩スッキリなど |
動画(差し替え自由)
※見られない場合はリンクを貼るか、あなたの実演動画に差し替えを。
まとめ:今日の2分アクション
- タオルジャブ左右20回
- ニーアップ左右10回+呼吸3サイクル
本記事は経験と一般的知見に基づきます。医療的助言を代替するものではありません。体調に不安がある場合は専門家へ。
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