【ボクシング入門】次の一歩:中級に進むためのロードマップ
目標は「再現性×判断×持久」の三拍子。
本ロードマップは6〜12週での昇格を想定(個人差あり)。できない日は強度ダウンで継続がコツ。
中級の到達指標(ミルストーン)
項目 | 合格ライン(例) | 測り方 |
---|---|---|
ジャブの再現性 | 打ち込み100回でミス≤4、逆手ガード95%維持 | 打ち込み100回チャレンジ表 |
出入り&角度 | 1-2→Out→ピボットを30回連続で崩れ≤3 | 床テープ/バッグの打点マーク |
ディフェンス反応 | ジャブにスリップ/パリング即応(10本中7本成功) | 軽ミット or 対面シャドー |
ラウンド体力 | 3分×4Rをフォーム維持で回せる(RPE≤8) | HIIT/ロープ/バッグで確認 |
軽スパー運用 | 30〜50%強度で3R、反則/危険動作ゼロ | コーチ承認チェック |
3フェーズ計画(6〜12週)
PHASE1:再現性の底上げ(週1〜2)
- 打ち込み100回(ジャブ/1-2/2-3):品質>本数
- 距離管理:ロング↔ミドルの出入りテープドリル
- ガード&頭位置:逆手顎前、肩外オフセット固定
- 体力:ロープ2〜3R(最後だけ速め)
PHASE2:判断の導線作り(週3〜6)
- フェイント→決め(1-1-2、外足ジャブ→直線)
- スリップ/パリング直後の返し:スリップ→1-2
- ミット:ランダム合図で出す⇄整えるの波
- HIIT:15-15×6(3R) or 30-15×4(2R)
PHASE3:対人適応&強度管理(週7〜12)
- ライトスパー:30〜50%で角度と出入りの検証
- バッグ:ラスト30秒ラッシュ習慣+ボディ混ぜ
- テスト週:ミルストーンを再計測→弱点だけ補講
週間テンプレ(例)
- 月:技術(打ち込み100回)+ロープ2R+肩/股関節ストレッチ
- 水:ミット(ランダム差し込み)+HIIT 15-15×6(3R)
- 金:サンドバッグ(角度/高低差)+出入りテープ
- 土:ライトスパー or 対面シャドー3R+復習シャドー1R
疲労が強い週はR数−1、強度7〜8/10へ。痛みは即テーマ変更(安全第一)。
必修ドリル(毎回やるやつ)
- 逆手顎前固定シャドー(1分):鏡→ノー鏡へ。
- 出入り1-2:当て止め→Out(後→前)。声出し「出1:戻2」。
- 外足ジャブ→直線→ピボット:床テープとバッグ打点で。
- スリップ→1-2:拳一つ分の最小回避。
- 高低差コンビ:顔1-2→ボディ→ピボット。
スパー段階表(安全×学習効率)
段階 | 強度 | テーマ | 合格条件 |
---|---|---|---|
A:技術スパー | 30%(当て止め中心) | 出入り/角度/逆手ガードの維持 | 反則ゼロ/危険動作なしで3R |
B:ライトスパー | 50%(連打少) | フェイント→決め/高低差 | 被弾後の姿勢回復が即できる |
C:コントロールド | 60〜70%(安全装備フル) | 角度維持しながらラスト30秒手数UP | 疲れてもフォーム崩れず3R |
装備:バンテージ/グローブ/マウスピース/ファールカップ/ヘッドギア必須(レンタル不可の口腔系は自前)。
S&C(筋トレ/HIIT)ミニメニュー
自重サーキット(10〜12分)
- スクワット 30秒 → プランク 30秒 → マウンテンクライマー 30秒 → 休30秒 ×4
- フォームが崩れたら回数より質を優先。
ラウンドHIIT(3分×3R)
- 15-15×6 or 30-15×4(シャドー/ロープ/バッグ)
- 最終Rだけラッシュ。前半は温存で波を作る。
セルフレビュー&記録シート
日付 | 今日のテーマ | できた/できなかった | 次回の1点改善 | RPE |
---|---|---|---|---|
週末にミルストーンを再計測。改善が鈍ければフェーズを戻して補講でOK。
つまずき別対処法
- 被弾が減らない:逆手顎前の徹底/頭を肩外へ。当てた瞬間Outを声出しで固定。
- 踏み込みが読まれる:速→間→速のリズム/フェイント→ワンテンポ遅らせて直線。
- 終盤に失速:序盤8割→中盤9割→終盤勝負。練習前の脂を減らし炭水化物を寄せる。
- フォームが崩れる:強度を1段下げて当て止め→打ち込み100回で再学習。
- 痛みが出る:即テーマ変更(フットワーク/シャドー)。急性はアイシング10〜15分。
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