【ボクシング入門】オーソドックスとサウスポーの違い
構えが変わると利き手の役割・角度・当たりやすいパンチがガラッと変わる。
ここでは「違いの要点→戦略→練習法」を一気に整理するよ。
基本の違い(足・手・軸)
項目 | オーソドックス(左前) | サウスポー(右前) |
---|---|---|
前足/後足 | 左前・右後。左で距離作り、右で決める。 | 右前・左後。右で距離作り、左で決める。 |
主な直線 | 右ストレートの通り道が作りやすい。 | 左ストレートの通り道が作りやすい。 |
回りの基本 | 左回り基調(相手の利き手を外す)。 | 右回り基調(相手の利き手を外す)。 |
ジャブ合戦 | 対サウスだと手が交差しやすく、差し合いの質が重要。 | 対オーソも同様。肩でカット+外足で角度を取ると優位。 |
角度のセオリー(外足・内足)
- 外足優先:前足同士が外側に重なる位置を確保(自分の利き手の直線が通る)。
- 内足のとき:打ち終わったら即ピボット or 頭位置を外へずらす(被弾ルートを消す)。
- 頭の位置:正面に置かず、肩の外側にややオフセット。相手の強い直線をずらす。
※外足=万能ではないよ。読まれたら内側カウンターが来る。外→内→外の振り幅を持たせるのがコツ。
よく刺さる武器(互いの急所)
オーソ→サウスに刺さりやすい
- 外足ジャブ→右スト(顔orボディ)
- 右スト→左へピボット→左フック
- 右ボディ(みぞおち/レバー側)→頭は外へ
- ジャブ→フェイント→右上→左フック下の高低差
サウス→オーソに刺さりやすい
- 外足ジャブ→左スト(顔orボディ)
- 左スト→右へピボット→右フック
- 左ボディ(みぞおち/レバー)→頭は外へ
- 右ジャブ連打→左スト真っ直ぐで差し込み
ゲームプランの型
オーソ→サウスポー
- 外足を狙うステップ(左回り基調)。
- 外足ジャブでライン確保→右ストを刺す。
- 当てたら左へピボット→左フック/左ボディ。
- 内足になったら:当て止め→即スリップ外/ピボットで被弾ルートを消す。
サウスポー→オーソ
- 外足を狙うステップ(右回り基調)。
- 外足ジャブでライン確保→左ストを刺す。
- 当てたら右へピボット→右フック/右ボディ。
- 内足になったら:当て止め→即スリップ外/ピボットでリスク回避。
練習ドリル(そのまま使える)
シャドー:外足ジャブ→直線
- 床にテープで前足ライン。相手の前足を想定して外側に置く。
- 外足へ一歩→ジャブ→ストレート(右/左)→ピボット。
- 「出1:戻2」で戻しを早く。逆手ガードは常に顎前。
バッグ:高低差コンビ 1-2→ボディ
- 顔面1-2→半歩外→ストレート・ボディ→フックで逃がさない。
- 当て止め→強→速の強弱MIXで心拍の波も作る。
ミット:外足フェイント→直線→ピボット
- フェイントで相手の前足を釘付け→直線→外へピボット。
- 合図で内足にされても、当て止め→スリップ外でリセット。
ありがちなミスと直し方
- 外足だけを追いすぎて突っ込む:外に出たら必ずピボットで正面をずらす。
- 内足のまま強打:カウンター一直線。当て止め→頭を外へを徹底。
- 逆手ガードが落ちる:ジャブ差し合いに負ける原因。顎前タッチから動き出す癖付け。
- 肩線の回し過ぎ:フック後に戻らず被弾。肩→腰→足の順で戻す意識。
スイッチの考え方(やる/やらないの基準)
- やる場合:相手が極端に外足を嫌がる/自分の得意が逆構えに多い。
- 条件:①両構えでジャブ→直線→ピボットが崩れない ②戻しが速い。
- 練習:毎回1RだけスイッチRを作り、強打禁止で精度優先。
試合前チェックリスト
- 相手の構えに対する回り方向を決めた?(オーソは左回り基調/サウスは右回り)
- 外足ジャブ→直線→ピボットの型が体に入ってる?
- 内足を取られた時の当て止め→スリップ外は自動化できてる?
- ボディ狙いの後、頭の位置は外へ逃がせてる?
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